びぶりお工房 録音図書製作のあらまし NO.1(序文)

びぶりお工房の書庫、前回は事務所のご紹介をしました。
今回からしばらくは、実際の作業についてお伝えしたいと思います。
実際の録音図書製作は、ボランティアが自宅のパソコンを使って行います。

Yahoo!基金助成プロジェクトでも、そのあらましをお伝えしましたが、
ここでは、より噛み砕いて、講習用テキストからの抜粋でお知らせいたします。

びぶりお工房へようこそ
録音図書制作には、朗読者・校正者、そしてその間を取り持つ図書館職員などが必要です。
朗読者は図書館から依頼を受け、読み終わると、図書館を通して校正者に本とテープが渡されます。
校正が終わると、また図書館を経由して朗読者に修正が依頼されるという流れがこれまでのやり方でした。
これではどうしても一冊仕上がるまでに大変な時間が掛かっていました。
また、図書を利用するにも、テープやディスクの数が限られ、希望者が多いときは、順番待ちがありました。
びぶりお工房は、この制作時間の短縮を第一の目標にしています。
話題の本が書店でまだ平積みされているうちに、聞くことを可能にしたいと考えています。
パソコンを使いデジタル録音したデータを、インターネットを使って送受信する事で、朗読と校正をほぼ同時に進めていきます。
朗読者も校正者も自宅でいつでも自分の都合の良い時間に作業ができるので、時間を効率的に使うことができます。
また、図書の利用もネット経由なので全国どこからでも利用可能で順番待ちもありません。
その一方、朗読者も校正者も朗読・校正の技術に加え、パソコンの操作や知識が必要になってきます。
これまで、ネットを使うということで著作権の問題があり、制作できる本が限られていましたが、著作権法が改正され、この7月から、視覚障害者向けであればどんな本でもネットでの利用が可能になります。