これから製作する本

『しつこさの精神病理―江戸の仇をアラスカで討つ人』 春日武彦著 角川ONEテーマ21
182ページ

他人を深く恨んだり、復讐の念に固執して苦しんでしまうのはなぜか。
心の安らぎはどこにあるのか。
自ら不幸になる人々の精神構造を徹底解明し、その呪縛を解く鍵を探る。
野生時代』連載を加筆修正して書籍化。


『孫の力―誰もしたことのない観察の記録』 島泰三著 中公新書 245ページ

孫と祖父母とのつながりには、単なる生物的な関係をはるかに超えた、社会的・文化的な意味が隠されている。
ニホンザルやアイアイの生態を研究してきた研究者が、その手法でみずからとその孫を観察した貴重な記録。
*引用文献と註あり


『きみが見つける物語 不思議な話編』 いしいしんじ他著 角川文庫 303ページ

いつもの通学路にも、寄り道先の本屋さんにも、見渡してみればきっと「不思議」が隠れてる。
さあ、ミステリアスなできごとに出会う、そんな旅に出かけよう!
旬の作家が集結、それぞれが描いた不思議な物語とは?いま読みたい名作を厳選、超豪華ラインアップでおくる、短編小説集『きみが見つける物語―十代のための新名作』。
「不思議な話編」には、いしいしんじ大崎梢宗田理筒井康隆三崎亜記の傑作短編を収録。


『25通の手紙で読む龍馬の肉声』 木村幸比古著 祥伝社新書 275ページ

現存する坂本竜馬の手紙130余通のなかから、兄、姉、お竜、木戸孝允海援隊同志に宛てた25通を厳選して紹介。
英雄ではない、人間・坂本竜馬の素顔がわかる。


『バレンタインは雪あそび』 レスリー・メイヤー著 高田惠子訳 創元推理文庫 330ページ

母親業に週刊新聞の臨時記者、加えて図書館の理事まで引き受けてしまったルーシー。
初の理事会に張り切って図書館にいったはいいが、発見したのは司書の射殺死体。
馴染みの警部補に容疑者扱いされたうえ、事件に関わらないよう釘を刺される。悔しさと記者根性があいまって、慌ただしいバレンタインを目前に、ルーシーは真犯人をさぐろうとするが…。
好調、主婦探偵シリーズ第五弾。


『とざされた時間のかなた』 ロイス・ダンカン作 佐藤見果夢訳 評論社 303ページ

母さんが死んで1年にもならないのに、父さんがとびきりの南部美人と再婚した。
映画「風と共に去りぬ」を思わせる屋敷で、17歳のノアがさぐりあてた想像を超える事実とは…。


『蛇の歯 上』 フェイ・ケラーマン著 吉澤康子訳 創元推理文庫 365ページ

高級レストランで男が銃を乱射。
悪夢のような惨状に、デッカーら捜査陣は怒りと動揺を隠せなかった。
そんななか、犯人らしき男もその場で死亡しているのが見つかる。
やめさせられた元バーテンダー
犯行後に自殺したらしい。
誰かを狙った計画的犯行か、それとも衝動的なものなのか。
動機は?
デッカーは犯人と被害者たちの接点を調べ始める。
リナ&デッカー・シリーズ第十弾。


『蛇の歯 下』 フェイ・ケラーマン著 吉澤康子訳 創元推理文庫 377ページ

事件の捜査に、身も心も磨りへらすデッカー。
さらに追い打ちをかけるように、死亡した被害者の娘で、社交界の女王ジーニーからデッカーに対して、セクシャル・ハラスメントの訴えが出された。
美しいが、男を支配し思いどおりに操る女性。
事実無恨ではあるが、相手を魅力的だと思ったのは確かだ。
彼女の真の意図は?
捜査はデッカーの家族をも巻きこんで、意外な方向へ向かう。


『マーシイ』 トニ・モリスン著 大社淑子訳 早川書房 206ページ

奴隷の娘フロレンスは、主人の借金の形として北部の農場主に譲り渡された。
彼女はやがて、自由な黒人の鍛冶屋と激しい恋に落ちるが…。
未開の植民地だった時代のアメリカを舞台に、逞しく生き抜く女性たちの姿を描く。


『どちらかが魔女』 森博嗣著 講談社文庫 517ページ

犀川&萌絵シリーズ」から著者自身のセレクトによる、珠玉の短編8作を収録。