9月の新本をご紹介!!

電脳コイル  宮村優子  徳間書店  新書版  300ページ

今より少しだけ未来の202X年。
小学生の間では、ウェラブルコンピューター《電脳メガネ》が大流行していた。
同じ日に大黒小学校へと転校して来たふたりの“ユウコ”──優子と勇子。
イサコは、ダイチ率いる〈大黒黒客クラブ〉に、貴重な電脳物質“メタバグ”の鉱脈を教えると持ちかける。
〈コイル電脳探偵局〉の一員となったヤサコは、フミエと共にそのあとをつけていた。
一行が向かったのは「バスの墓場」と呼ばれる不思議な場所だった。


変な学術研究1 エドゥアール・ロネ著 早河書房 文庫版 252ページ

試行錯誤を繰り返しながら見事な(?)成果を出した科学者たちの真剣勝負54篇
欧州宇宙機関は、おなら感知探査機を打ち上げて火星人の存在を確認しようとした。
英国南極研究所は、飛行機が上空を通過するとペンギンが転ぶという噂の真相を確かめるため、軍隊までかりだして実験をした……とんでもない笑い話に聞こえるが、当の科学者たちは至極まじめに研究しているのである。
時にイグノーベル賞を受賞してしまうほどの大研究をなんと54本も一挙に紹介! 
知の魅力を凝縮したサイエンス・コラム集。


花を食べる少女  真屋晶  ブイツーソリューション  B6版 192ページ

「きれいなお花を食べれば、きれいなお顔になれると思ったから」 
小学1年生の梨花ちゃんは、庭に咲くサザンカの花を食べてしまった…。
表題作のほか、「ユ・キ」を収録。
せつなく魂に沁みる、スピリチュアルな香りの純小説。


文学問答  河野多恵子山田詠美 文藝春秋 四六判上製函入り 223ページ

芥川賞始め数々の選考委員を務めた二人の文学者が、私生活から選考の秘話までを明かす。
貴重なる肉声がつまった究極の文学対談!   
現代日本を代表する女流作家ふたりが、およそありとあらゆる文学に関する話題を語りつくした異色の対談集です。
お互いの小説に敬意を抱き続けてきたというおふたりが、小説のもつ自由にはじまり、細部にわたる小説の技術論、男女の話、アメリカという国について、ニューヨークの魅力について、サディズムから戦争の話、いまは亡き偉大な作家たち、そして文壇とは何か、芥川賞選考の話など、小説を書くことの怖さをめぐって、縦横無尽にセクシーかつスリリングに真摯な対話を繰り広げます。