これから製作する本

『てらこや青義堂―師匠、走る―』 今村翔吾著 小学館 360ページ
将軍暗殺を企てる忍びの一団が動き出した。
かつて凄腕の公儀隠密だった寺子屋の師匠・十蔵は、危険が及ばぬよう離縁した妻の身を案じて、妻の里へ。
筆子たちは、十蔵の記した忍びの教本をたよりに、師匠を救う冒険に旅立つ。
 
 
『R62号の発明 鉛の卵』 安部公房著 新潮文庫 357ページ
会社を首にされ、生きたまま自分の「死体」を売ってロボットにされてしまった機械技師が、人間を酷使する機械を発明して人間に復讐する「R62号の発明」、冬眠器の故障で80万年後に目を覚ました男の行動を通して現代を諷刺した先駆的SF作品「鉛の卵」、ほか「変形の記録」「人肉食用反対陳情団と三人の紳士たち」など、昭和30年前後の、思想的、方法的冒険にみちた作品12編を収録する。