これから製作する本

ボローニャの吐息』 内田洋子著 小学館 367ページ

ラノ、ボローニャカプリ島ヴェネツィア、プーリアの山村の日常生活の中に見つけた音や色、味覚、匂い、手触りを通して、イタリアの〈美しいということ〉の源を探る。
エッセイストが、イタリアの人々の美意識をテーマに綴った随筆集。
 

『音の記憶―技術と心をつなげる』 小川理子著 文藝春秋 232ページ

1986年に松下電器産業(現・パナソニック)に入社し、音響研究所に配属された著者。様々な技術・商品を開発する一方で、ジャズ・ピアニストとしても活躍する。パナソニック女性役員の手記。
  • 写真あり

 
切腹考』 伊藤比呂美著 文藝春秋 285ページ

森鴎外を読むことが生きる死ぬるにつながるのである-。
切腹のエロスに魅せられた詩人が『阿部一族』を自らの声で語り直しながら伴侶を看取るまでを綴る。

 
『星に願いを、そして手を』 青羽悠著 集英社 301ページ

中学3年の4人の幼馴染をつないでいた宇宙への強い好奇心。
それから年月が経ち、それぞれ別の道を歩いていた彼らが、再び集まることになる…。
ストレートな青春群像劇。第29回小説すばる新人賞受賞。