これから製作する本

 
電車道』 磯崎憲一郎著 新潮社 253ページ
そこで彼らが目にしたものは、まぎれもない鉄道の線路だった-。
鉄道開発を背景に、日本の近代から現在に至る百年の時間を描き、自然災害、戦争さらには資本主義経済と抗いがたいものに翻弄されながら、絶えまなく続いてきた人間の営みを活写した傑作長編小説
 
『東京帝大叡古教授』 門井慶喜著 小学館 463ページ
明治時代。
“知の巨人”である東京帝国大学法科大学の教授・宇野辺叡古が遭遇した連続殺人事件。殺されたのは帝大の教授たち。
事件の背景には、生まれたばかりの近代国家「日本」が抱えた悩ましい政治の火種があった。
  • 図が少しあり
 
『つなわたり』 小林信彦著 文藝春秋 199ページ
結婚する前に、この問題を解決しなければ-。
日本映画の斜陽期。
四十代の「わたし」は由夏に再会する。
女との初舞台を未だ踏まぬまま…。
中年の危機をほろ苦く描く傑作誕生。
 
『砂漠の青がとける夜』 中村理聖著 集英社 189ページ
東京での不倫関係を唐突に終わらせ、京都で姉のカフェを手伝う美月の前に、不思議な能力を持つ男子中学生が現れて…。
小説すばる』掲載に加筆・修正して単行本化。