これから製作する図書

8月の新本(これから製作する図書)をご紹介します。

『未来の造り方』 江原啓之
人生の夜明けはあなたの中にあります。
自分自身をみつめて、その声に耳をすませてください-。
未来の礎を築く上で気づいておかなくてはいけない問題点を示し、その中にこそ「たましい」の学びがあることを説く。

『川を旅する』 池内紀
日本にはたくさんの川がある。
そのひとつひとつには固有の表情があり、独自の文化・歴史がある。
人々は川とどうつきあってきたのか。
水とともに生きる人々の知恵を発見する味わい深い紀行エッセイ。

ボッシュの子』 ジョジアーヌ・クリューゲル著
フランス人にとって、ナチス占領時代は忌まわしい古傷のようなものだ。
古傷は痛み、時に出血する。
その血にあたるのが「ボッシュ(ドイツ野郎)の子」。
蔑まれながら戦後を生き抜いた1人の女性が語る戦後史の真実。

『最後の命』 中村文則
ある日、帰宅するとベッドの上で女が死んでいた。
警察で取り調べを受ける私が聞いた意外な名前。
その名は私を強制的に記憶の奥底へと引き戻す-。
ミステリアスな物語とスピード感あふれる文章で、人の心の根源に迫る長編小説。

『瞳さんと』 山田治子著
19歳と18歳で出会い、新婚生活、家族の軋轢、作家の妻としての内助から夫婦の葛藤、そして別れ-。
作家・山口瞳夫人が、出会ったときから、49年間にわたる日記をひもときながら、初めて明かす「本当の瞳さん」。

『夕凪の街桜の国』 国井桂著
広島-ふたつの時代に生きるふたりの女性を通して、いま、生きる喜びを痛感する。
こうの史代原作の感動コミックを映画化した、「夕凪の街 桜の国」のノベライズ版。

響きと怒り』(上)(下)フォークナー
アメリカ南部の架空の町を舞台にした、ヨクナパトーファ・サーガに連なる長編。
かつての名門コンプソン家の崩壊を、様々な視点で語っていく。
斬新な手法と構成で,新しい文学表現に挑んだフォークナーの最初の代表作。
語り手たちの内的世界のかなたに,アメリカ南部を舞台とした兄弟たちの愛と喪失の物語が浮かびあがる。
この作品の成立によってフォークナー独自の創造世界は大きく開花し,世界の文学にも幅広い影響を与えた。
のちに書かれた「付録」も収録。