これから製作する本


『九夏前夜』 佐々木中著 河出書房新社 215ページ


手をひいていた筈が手をひかれ、やがて手を離されて。


連れの見慣れた姿が闇に溶け、暗い一色のゆらめき立つ影となって笑い、誰ともわからぬ誰かとなり果てて半ば闇に溶けて…。


著者はじめての小説。