これから製作する本

『還れぬ家』 佐伯一麦著 新潮社 445ページ
 
高校生のとき親に反発して家を出た主人公だが、認知症となった父の介護に迫られ、家とも向き合わざるをえなくなる。そして東日本大震災が起こり…。
 
 
『いしいじんじの本』 いしいしんじ著 白水社 273ページ
 
小説から、マンガ、写真集まで、ジャンルの分け隔てなく読む著者の、読書をめぐるエッセイ。
 
*巻末にブックリスト、初出一覧あり
 
 
『一私小説書きの日乗』 西村賢太著 文藝春秋 280ページ
 
2011年に芥川賞を受賞した著者が、受賞直後から1年余りに渡って綴った日記。
書くことへの真摯な思いから、お金の話、毎日の食事内容まで赤裸々に語る。
 
 
『双頭の船』 池澤夏樹著 新潮社 261ページ
 
主人公が乗り込んだ瀬戸内の小さなフェリーは、傷ついたすべての人びとを乗せて拡大する不思議な「方舟」だった。
鎮魂と再生の祈りをこめた航海記。
 
 
『黄金の庭』 高橋陽子著 集英社 167ページ
 
お寺の閻魔様が動き回り、蓮の花からお釈迦様が現れ、指輪が喋りだす。
不思議な町の平凡な日常を描く、大人のファンタジー。第35回すばる文学賞受賞。
 
 
『シルバー川柳2「アーンして」むかしラブラブいま介護』 社団法人全国有料老人ホーム協会、ボプラ社編集部編 ポプラ社 128ページ
 
「不満なら犬に言うなよオレに言え」「お辞儀して共によろけるクラス会」「今日もまた雨戸を開けて無事知らせ」――「あるある」「家族で大笑いしました! 」と大人気! 川柳ブームの火付け役となったベストセラー待望の第2弾です。
社団法人全国有料老人ホーム協会が主催し、毎年1万を越える応募作のなかから選ばれたユニークな作品の数々。
本書は、過去の入選作と応募作をしみじみイラストとともに紹介。
もの忘れも、医者通いも、はたまたビミョーな夫婦関係も。
悩める老後は、笑って過ごすがイチバン! 政治も教育も暗い話の多いニッポン、シニア発、お達者パワー全開の、笑えて、しみじみするメッセージ満載の一冊です。
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歳を超えてもなお現役をしのぐ医師、日野原重明さん大絶賛!
 
11ページ
*イラストあり
 
 
蒼穹のファフナー』 冲方丁著 ハヤカワ文庫 368ページ
あなたはそこにいますか――
謎の問いかけとともに襲来した敵フェストゥムによって、竜宮島の偽りの平和は破られた。

島の真実が明かされるとき、真壁一騎は人型巨大兵器ファフナーに乗る――
シリーズ構成、脚本を手がけた人気テレビアニメを、冲方丁自らがノベライズ。
一騎、総士、真矢、翔子それぞれの無垢なる青春"の終わりを描く。
アニメのノベライズ。書籍未収録のシナリオも収録。
 
 
『マルタの鷹 改訳決定版』 ダシール・ハメット著 小鷹信光訳 ハヤカワ文庫 381ページ
私立探偵サム・スペードは、若い女から依頼を受けた。
悪い男にひっかかり、駆け落ちした妹を連れ戻して欲しいというのだ。
やがて、スペードは黄金の鷹像をめぐる金と欲にまみれた醜い争いに巻き込まれていく…。
  巻末に関連書リストあり