これから製作する本
『猫間地獄のわらべ歌』 幡大介著 講談社文庫 448ページ
猫間藩の江戸の下屋敷にある閉ざされた書物蔵で、ある日、御広敷番が絶命した。
不祥事をおそれた藩主の愛妾・和泉ノ方は、藤島内侍之佑に「密室破り」を命じる。
一方、国許では不気味なわらべ歌通りに殺しが続くと囁かれ…。
人生を支える母の言葉は、「男は一度別れたら、後ろを振り向くようなことをするもんじゃない」。
作品を書く理由の一つは、「江戸と同時に消えてしまった、男気を平成の世に復活させたい」から。
“饒舌型の作家”を自認する浅田次郎が、各界の著名人との真剣かつユーモラスな対話を通して、思いがけぬ素顔や含蓄ある人生哲学、創作の秘話を披露。
* 対談形式
終戦直後の大阪で、鉄を食べる人間が出現した。
名はアパッチ。
人類をはるかに凌駕する強靭な肉体とスピードをもつ彼らは、やがて全国へと拡がり、日本の政治、生産機構までも揺さぶるようになり…。
SFの枠を超えた処女長篇。