これから製作する本

『心のスイッチ』 篠宮龍三著 竹書房 176ページ
 
人類史上5人しか達成していない、水深115メートルからの生還。
生死の狭間で、プロ・フリーダイバー篠宮竜三は、何を見たのか。
「動機」「挑戦」「克服」「夢」にまつわる体験を綴る。
登山家・栗城史多との対談も収録。
 
    写真あり
    巻末 対談あり
 
 
『孤島の鬼』 江戸川乱歩著 角川ホラー文庫 339ページ
 
謎の系図を持った女が自宅で殺された。
彼女と婚約するつもりだった男は謎の系図を手に死の真相に迫るが、そこには想像を絶する恐怖が待ち受けていた。
 
 
『バセンジーは哀しみの犬』 キャロル・リーア・ベンジャミン著 阿部里美訳 創元推理文庫 365ページ
 
私の名前はレイチェル・アレグザンダー。
私立探偵。
相棒のダシールは筋肉質の闘犬だ。
そんな私たちのもとに、友人を殺した犯人捜しの依頼が舞い込んだ。
被害者はゲイの画家で、警察は同性愛者への虐待事件と見ているらしい。
だが被害者の愛犬が消えていて、犬の利権がらみの可能性もあるという…。シェイマス賞最優秀処女長編賞受賞。
コンビ探偵アレグザンダー&ダシール開幕。
 
 
『知りすぎた犬』 キャロル・リーア・ベンジャミン著 阿部里美訳 創元推理文庫 350ページ
 
たったひと言の遺書を遺して、若く美しいリサは窓から飛び降りた。
娘を溺愛していた両親は納得がいかず、アレグザンダーに調査を依頼。
アレグザンダーは、リサの飼い犬を預かっている太極拳の師匠に会いに行くが…。
 
 
『姫四郎流れ旅 東海道つむじ風』 笹沢佐保著 コスコミック時代文庫 700ページ
 
関八州随一の名医と謳われた父・内藤了甫と家族を闇討ちによって殺され、一人生き残った野州河内郡乙井の姫四郎。
お上に討えても聞き入れられず、世を拗ねて“乙姫”と名乗る渡世人に。
女に手が早く、手目博打も辞さず、ひとたび琴線に触れると左手で握った長脇差を容赦なくふるう。
反面、名医の息子の血が騒ぎ、けが人や病人を放っておけず、決して長脇差を持つことのない数珠を巻いた右手で医療を施す。
渡世人にしておくには惜しいほどの天下一品の医術を身につけながらも、生きるも死ぬも大差はないとうそぶく。
東海道甲州道を渡り歩く姫四郎の、生きて明日なき流れ旅―。
異彩を放つ無頼派作家、笹沢左保が描く超痛快時代小説。
 
 
『姫四郎流れ旅 中山道はぐれ鳥』 笹沢佐保著 コスコミック時代文庫685ページ
 
野州河内郡乙井の姫四郎、人呼んで“乙姫”―。
関八州随一の名医と謳われた内藤了甫を父に持つも、闇討ちによって家族を失い、ただ一人生き残った。生きる道からはずれてしまったと世を拗ね、街道筋を旅する無宿の渡世人である。
だが道中で病人に出会えば、一連に数珠を巻き付けた右腕で父譲りの医術を施して治療を行い、一方で生かしてはおけない悪人を見れば、左手で長脇差を抜き、逆手に握って振り回す。
右手で人の命を救い、左手で人の命を奪う姫四郎。
どちらも自分にとってただの道楽だと、自嘲的に笑いを浮かべるのだった。生死も、今日明日もない流れ旅が、中仙道、日光道で続いていく…。
異彩を放つ無頼派作家、笹沢左保が描く超痛快!時代小説。
 
 
『酒楼にて/非攻』 魯迅著 藤井省三訳 光文社古典新訳文庫 288ページ
 
中国近代文学の草創期を代表する実験的小説群。
伝統批判だけでなく、当時中国人が獲得しつつあった近代性に対しても懐疑の目を向けた『彷徨』。
激しい喜怒哀楽の情をたぎらせる古代の英雄聖賢を描く『故事新編』。
中国革命を生きた文学者、魯迅の異色作を紹介。
度重なる不幸で精根尽き果てていく女を描く「祝福」。
すっかり様変わりした昔の友人の、閉塞感と郷愁に満ちた来し方の物語「酒楼にて」。
春秋戦国時代に、思想と技術と組織力反戦に奔走する思想家墨子の、静かなる闘いを描く「非攻」。
意外な魯迅像が発見できる代表作8篇。
 
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