これから製作する本

『食堂車乗務員物語』 宇都宮輝信著 交通新聞社新書 221ページ
 
かつては贅沢な旅の象徴であり、憧れの鉄道旅行シーンの代表格であった食堂車。
その食堂車の全盛期に乗務をしていた著者による体験談、歴史秘話を収録。読み進めるうちに、思い出の車窓風景や懐かしのメニューがよみがえる書。
 
     写真あり
     図あり
 
 
『心に沁みる幕末志士のつぶやき』 北影雄幸著 ワニブックス【PLUS】新書 220ページ
 
幕末の動乱の世を、自らの信念を曲げずに生きた志士たちの澄明な言葉をつぶやけば、きっと忘れていた自信を取り戻せるはず。
志士自身の書簡、手記、詩歌等より採録した言葉の数々を、現代語訳・解説とともに紹介。
 
 
『野球の国』 奥田英朗著 光文社文庫 245ページ
 
「一人旅は思いがけず楽しかった。/アローンだがロンリーではなかった。一人でどこにでも行けた」
この小説家に必要なもの、それは―野球場、映画館、マッサージ、うどん、ラーメン、ビール、編集者、CPカンパニーの服…そして旅。
沖縄へ、四国へ、台湾へ。
地方球場を訪ね、ファームの試合や消化試合を巡るトホホでワンダフルな一人旅。
珠玉の紀行エッセイ。
 
     地図あり
 
 
歎異抄』 唯円著 親鸞述 川村湊訳 光文社古典新訳文庫 163ページ
 
「アミダ如来はんにいただいた信心を、おれのもんやいう顔で取り返そういうのんは、ホンマにアホらしいことやで」。
天災や飢饉に見舞われ、戦乱の収まらない鎌倉初期の無常の世にあって、唯円は師が確信した「他力」の真意を庶民に伝えずにいられなかった。
親鸞の肉声、ここに蘇る。