これから製作する本

『探偵小説の風景 上』 ミステリー文学資料館編 光文社文庫 373ページ

長距離列車に乗り込んだが、煙草も無く手持ちに五銭しかない愛煙家の男の話、列車に乗ったとたん、自分ばかりに視線を送られた男の話、バルコニーから、首を吊った黒い影がある船を目撃する話…。
乗合バス、客船など、さまざまな乗り物を舞台にした戦前のミステリー傑作短編を収録したアンソロジー。趣向を凝らした探偵小説の世界を存分にお楽しみ下さい。


『探偵小説の風景 下』 ミステリー文学資料館編 光文社文庫 381ページ

鉄道を始め、自動車、乗合バス、客船など、乗り物を事件の舞台や小道具に使ったミステリーを集めたアンソロジーの第二弾。
狭い電車内で起きたトリッキーな射殺事件、霧深い夜に出会った美女とのドライブの意外な結末、極秘任務を携えた男の奇妙な船旅…など戦前に発表された探偵小説を十四編収録。
往時の社会風俗を偲ばせるレトロな味わいをご堪能下さい。

*図 2箇所


『あの素晴らしい曲をもう一度』 富澤一誠著 新潮新書 254ページ

「友よ」「結婚しようよ」「心もよう」「異邦人」「島唄」「愛は勝つ」…。
誰もが口ずさむ名曲には、意外なドラマや秘話が詰まっている。
フォークからJポップまで、現場で見つめ続けてきた著者が綴る50年史。

*巻末に名曲ガイド、参考文献一覧あり


『主婦パート最大の非正規雇用 本田一成著 集英社新書 190ページ

正社員並みの貢献を求められる一方、低賃金と低待遇はそのまま。日本の企業と家庭を下支えしている主婦パートの苦境を無視したときに起きる、この社会の危機とは? 
その危機を避けるための処方箋とは?

*図表あり


『珍しい物語のつくり方』 本格ミステリー作家クラブ編 660ページ

時代も国籍も超えて、縦横無尽に展開される本格ミステリーの名作たち。
「本格」初心者にも、生粋のファンにも愉悦をもたらす極上のアンソロジー

*字は大きめです。


『水着のヴィーナス』 宇佐美游著 文春文庫 253ページ

スポーツクラブに通う有閑マダムたちの悪意と、ひそやかなアバンチュールの結末を鮮やかに描いた表題作、上京して娘と再会した父親が、都会で必死に生きる娘の意外な一面を垣間見る「娘の部屋」など、閉塞した日常に倦み、恋に焦がれるさまざまな女性たちの揺れる心に寄り添う、6つの恋愛短篇。
文庫オリジナル。


『吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日』 森光子著 朝日文庫 319ページ

「もう泣くまい。悲しむまい。復讐の第一歩として、人知れず日記を書こう―」。
親の借金のため19歳で吉原へ売られた光子が、花魁・春駒として過ごした日々を綴った壮絶な記録。
大正15年、柳原白蓮の序文で刊行され、当時の社会に波紋を呼んだ、告発の書。


『5人の落語家が語る ザ・前座修行』 稲田和浩・守田梢路著 
NHK出版生活人新書 207ページ

林家正蔵春風亭昇太ら、落語界の5人のスターが、どのような修業を経て真打になったのかを生き生きと語る。
前座の仕事密着レポ、落語を楽しむためのミニガイダンスも収録。

*写真、註あり


『<聞き上手>の法則 人間関係を良くする15のコツ』 澤村直樹著 
NHK出版生活人新書 223ページ

「もっと話したい」「また会いたい」。そう思わせるのは、話し上手よりも聞き上手。
相手に好印象を与える「聞き上手」になるには、どうすればいいか?
臨床心理カウンセラーの著者が、実例を交えながら分かりやすく解説する。