これから製作する本をご紹介

『東京の島』 斉藤潤著 光文社新書 264ページ

伊豆諸島と小笠原諸島からなる東京の島。
近年、ダイビング、釣りといった海の楽しみだけでなく、豊かな森や山も注目され始めている。
眠れる楽しみの宝庫である「荒波の中にある島らしい島々」をめぐる、日本再発見の旅。


『日本酒ことば入門』 篠田次郎著 無明舎出版 223ページ

全国の多くの酒蔵設計を手がけ、30年以上にわたり「幻の日本酒を飲む会」を主宰する著者が、日本酒の歴史や、歳事と行事などについてやさしく語る。
日本酒に関することば解説も収録。
*ことば解説部分、2段組 章タイトルページ写真


『疑心 隠蔽操作3』 今野敏著 新潮社 335ページ

米大統領訪日の方面警備責任者を命じられた竜崎のもとに、羽田空港でのテロの情報が。あの『果断』に続くシリーズ第3弾。


『ポチのひみつ』 片野ゆか著 集英社文庫 234ページ

ハチ公は「焼き鳥」が、大好きだった…。
誰もが知ってるハチ公。
だが、本当の素顔は意外と知られていない?
そんな日本の有名犬たちを、犬好きノンフィクション作家・片野ゆかが、愛犬ダルマ号と徹底追跡。
いぬのおまわりさんはコリー犬。西郷さんの犬は祇園で鰻を食べていた、などなど…。
続々と明かされるオドロキの史実と真実。
犬たちの謎を追いかけた日本縦断びっくり犬紀行。
*写真あり


『富士には月見草』 太宰治 長部日出雄 新潮文庫 211ページ
27歳の処女作品集のタイトルは『晩年』。
冒頭は「死のうと思っていた」—太宰の作品は筆名、書名、書き出し、引用、どれも読者の意表を衝くが、これらはすべて周到な計算によっている。
長年作品を読み続けた作家が、とっておきの100場面を選び、解説する。
内心の告白と同時に外見に執拗にこだわる100年前の文豪の感性は、実は現代の若者とそっくり同じである。生誕100年記念出版。
*字、おおきめ


電脳コイル 8』 宮村優子 原作:磯光雄 徳間書店 290ページ

信者たちによって「女王」に祭りあげられていくイサコ。
そんな中、イサコの過去に関する噂を流した3人組のうちのふたりが、何者かに「メガネ」を攻撃される。
不安にさいなまれるヤサコはイサコをとりもどす計画を立てるが…。


『馬の首風雲録』 筒井康隆 扶桑社文庫 460ページ

「馬の首」と呼ばれる暗黒星雲には、犬に似た知的生物が住む星があった。
ところがここで戦乱が勃発、戦闘は急激にエスカレートしていく。
この機に乗じてひと儲けをたくらむ行商人「戦争婆さん」もその波に呑まれ、4人の息子たちがひとり、またひとりと戦渦に巻きこまれていく。
彼らの運命は、一大宇宙戦の趨勢を決定づけることになるのだが…戦争の悲惨さ、滑稽さ、カッコよさ、すべてを内包して疾走する、筒井康隆第2長編SF。


『用もないのに』 奥田英朗 215ページ

星野ジャパンに怒り、恐怖を堪えてジェットコースターに乗り、うどんを啜りながら歩き遍路に挑む。ニューヨーク、北京、仙台、香川…。ものぐさ作家・奥田英朗の珍道中。


『人間はウソをつく動物である』 井野上裕伸 中公新書ラクレ 240ページ

興信所、バッタ屋、そして損害保険調査員。
これらの仕事を約30年続け、得た1万件の調査データを元に、「他人を疑い、自分が疑われない術」を公開する。
仰天エピソードも満載。


『小説 60歳のラブレター』 田渕高志著 古沢良太原案 NHK出版 240ページ

100人の人間がいれば、100通りの生き方がある。
そして100通りの老い方がある-。
隣にいるのが当然だった、あなたのかけがえのなさにようやく気づく。
3組の夫婦が織りなす物語。


吾妻鏡 1 頼朝の挙兵』 五味文彦 本郷和人 吉川弘文館 212ページ

治承4年(1180)以仁王の平家追討令旨に応じ東国各地に源氏が蜂起する。
老武者三浦義明の討死、黄瀬川宿での頼朝・義経の初めての対面等、数々のエピソードに彩られた、鎌倉武家政権の誕生を活写する。
*注 多量 
*巻末に家系図、地図など資料あり
*シリーズ物、シリーズ通して固定メンバーで取り組みたいと思います。

『パパの電話を待ちながら』 ジャンニ・ロダール著 内田洋子訳

イタリア中を旅するセールスマン、ビアンキさんが、毎晩娘に電話で聞かせていた、いろいろなお話を集めました。
シュールな展開に吹き出し、平和の尊さに涙する、きらめく珠玉のショートショート