これから製作する図書をご紹介

『彼女について』 よしもとばなな著 文藝春秋 222ページ

幸せの魔女が、復讐の旅にでた。どこまでも暗く、哀しみに満ちた世界を最後に救ったものとは—大きな愛に包まれる、ばななワールドの新境地。


『寛容力~怒らないから選手はのびる』 渡辺久信 講談社 224ページ
略年譜あり

シリーズ前の大方の予想に反して監督就任1年目にして日本シリーズの覇者となり、名将の第一歩を歩み始めた、埼玉西武ライオンズ渡辺久信監督。
優勝旗を手にしただけでなく、若い選手を見事に一軍の舞台で開花させた能力も高く評価されている。
その伸び伸びとした選手育成法、また選手を信じリスクを厭わない起用法は選手だけでなくフロントからも信頼を得ている。
そんな渡辺監督の若手の指導の基本は、“寛容力”すなわち、失敗やミスを怒らないことだという。その真意とは?その背景にはどんな経験が?
一方西武黄金時代を牽引した広岡監督、森監督、ヤクルト移籍後の野村監督と、日本球界歴代の名監督から学んだ、精神論や野球理論、選手操縦法も披露。
さらに台湾球界で指導者として培った若手選手の人心掌握術を思い出とともに紹介------とこれまでの長い野球人生、そして今シーズンを振り返りながら、若手選手そしてゆとり世代と呼ばれる若者の指導のいろはを具体的に語り尽くします。


ブルーノ・タウト日本雑記』 篠田英雄訳 中公クラシックス 368ページ
年譜あり 

日本の美を「発見」したことで知られるタウトの日本文化論。
日本探訪する異国人の瞳に、日本独自の萱葺きや瓦葺きの屋根や畳、床の間はどう映じたか。
1943年に出された「日本雑記」タクト全集第2巻の復刻版。


『死んだら何を書いてもいいわ 母・萩原葉子との百八十六日』
萩原朔美著 新潮社 240ページ
写真あり

ちょっと前までダンスに熱中していた母はもう、自力で歩けない体になっていた-。
母一人子一人なのに、離れ離れだった数十年。
萩原朔太郎の長女である母の生と死を「親不孝な息子」が綴る、静かで切ない鎮魂のうた。


『怒れる女たち』 八坂裕子著 集英社 236ページ
写真、参考文献一覧あり

女は「怒り」で磨かれる。
フロレンス・ナイチンゲール、ココ・シャネル、アガサ・クリスティーオードリー・ヘプバーンほか、時代を駆けぬけた全10人のヒロインの、愛し、泣き、そして生きた「真実」を辿る。


『星のしるし』 柴崎友香著 文藝春秋 166ページ

UFO、占い、家族…。
30歳を目前にした会社員・果絵とその恋人、友人らとをつなぐ、いくつもの見えないしるし。
日々の静かなやりとりの中で、いいあらわせない大切なものが輝き始める-。


『かーかん、はあい!』 俵万智著 朝日新聞出版 103ページ

初めての絵本、子どもだけに見える世界、懐かしい絵本、子どもから教えられること…。2歳から4歳までの子どもの成長とともに綴る育児&読書日記。
絵本案内としても楽しめる。『朝日新聞』夕刊の連載をまとめたもの。


直江兼続101の謎』 川口素生著 PHP文庫
写真、年表、家系図、巻末資料あり

上杉景勝を支えた軍師、補佐役として知られる直江兼続
関ヶ原の戦いの直前、時の実力者、徳川家康にも媚びることなく、堂々と反骨の姿勢を貫いた男である。
本書は兼続の生い立ちから、景勝の側近となった経緯、「賢夫人」と呼ばれるお船の方との関係、家康を弾劾した「直江状」の真実、そして兜に「愛」と掲げた理由まで101の謎に迫った、まさに兼続のすべてがわかる一冊。


『軍師直江兼続 坂口安吾ほか著 河出文庫

関ヶ原合戦の鍵を握った、戦国最大最強の軍師参謀直江山城寺。
盟友石田三成との東西に分かれての挟撃作戦の実態はどういうものだったのか、家康との腹の探り合いは?
作家、研究者が縦横に描くアンソロジー
絶妙の胆力機略と構想力で最大の危機を乗り切り、米沢藩の再興経営に尽くしたナンバー2男子の本懐のすべて。


『ゼロからのフルマラソン 坂本雄次著 祥伝社新書 206ページ

ウォーキングから始めてフルマラソンを完走するまでの力をいかにつけるかを、わかりやすく丁寧にアドバイス
「24時間テレビ」のマラソンプロデューサーとしての経験やエピソードを交えながら解説する。


『のらくら同心手控帳 銀嶺の鶴』 瀬川貴一郎著 徳間文庫 376ページ

「殺されたのは水茶屋の女中お時、殺したのはお時に入れ上げていた陶物師の賢吉!」飛び込んできた下っ引源三の報せに、夏絵や金次らと煤払い後の酒を愉しんでいた雪之介は重たい腰を上げた。
武家屋敷ばかりで、隠れる場所のない町へ逃げ込んだ賢吉が身を潜めたのは一体何処なのか?のらりくらりの独り身同心が、情けの刃で悪巧みを一刀両断。


『きみが見つける物語 恋愛編』 有川浩ほか 角川文庫 322ページ

はじめて味わう胸の高鳴り、つないだ手。甘くて苦かった初恋。
一晩じゅう泣き明かした失恋でさえも、いつかたいせつにしまっておきたい思い出になる…。
旬の作家が集結、それぞれが描いた恋の物語とは?
いまどきの名作を厳選、超豪華ラインアップでおくる短編小説集『きみが見つける物語 十代のための新名作』。
「恋愛編」には、有川浩乙一梨屋アリエ東野圭吾山田悠介の傑作短編を収録。