これから製作する本

3月に製作する本をご紹介

『サイドシートに君がいた』 喜多嶋隆 角川書店 文庫版 262ページ
ときに楽しく、ときに切なく、恋愛を引き立てるクルマたち。
そんなクルマがさらりと存在感を漂わせる、恋愛小説集。
ロスの郊外で、思い出のフォルクスワーゲンを見つめながら、十代の失恋を、痛みとともに懐かしむ「あの頃、フォルクスワーゲン」、大きな体で、なぜか小さいクルマに乗っている青年との恋を描いた「コスモスが泣くかもしれない」など、ほろ苦さの中にも、愛おしさあふれる、大人のための5つの愛の物語―。


『スーチー女史は善人か』 高山 正之  新潮社 ハードカバー 222ページ
朝日新聞の奥深い“一流紙”ぶりから、大国の偽善にまみれた腹黒さまで-。
巷に溢れる「胡散臭さ」を一刀両断。「サダム・フセインは偉かった」に続く、『週刊新潮』連載の超辛口名物コラム傑作選、第2弾。


『こっちへお入り』 平 安寿子 祥伝社  ハードカバー 293ページ
          落語の引用多少あり
落語好きにも、そうでないあなたにも。
笑いあり、涙ありの素人体当たり落語寄席、開演。
この私が、やれるのか。人を笑わせられるのか?
吉田江利、三十三歳。独身OL。
落語に挑戦しちゃいます。


『死写室』 霞 流一 新潮社  288ページ
映画館、試写室、ロケ先&セットの撮影現場etc.で発生する、奇怪な事件の数々。
密室、透明人間、斬首魔、建物消失などVFX級の謎に、酩探偵・紅門福助が挑む!
トリックとロジックの映し出すシネマジック連作ミステリ。


『お父ちゃんと私』 父・水木しげるとのゲゲゲな日常 水木 悦子  254ページ
           漫画あり
食べたいだけ食べ、眠りたいだけ眠り、「クソ」「屁」などのキタナイ話になると異様に盛り上がる父・水木しげる…。
実の娘が綴る、家族が大好きな水木しげるとのゲゲゲな日常。


『○被取締役新入社員(とりしまられやくしんにゅうしゃいん)』 安藤裕介 271ページ
ダメ男・鈴木信男はたまたま試験を受けた一流広告代理店に入社する。
社長から彼に与えられた使命は、他の社員の軽蔑や罵詈雑言を一身に浴び、社内ストレスの“はけ口”
となること。
表向きは制作局のアシスタントディレクター、実は役員待遇の被(と り)取締役(しまられやく)。
名前も「羽ヶ口(はけぐち)信男(のぶお)」と改められた。
コメディなのに、ジンと、涙こぼれる!?
ダメ男の逆サクセスストーリー!  978-4062141918

『ダブルシティ』 佐伯泰英  祥伝社文庫 308ページ
師走の迫る東京で、清掃車が爆破される事件が頻発した。
都内のゴミ収集が全面ストップし、異臭放つ東京はパニックに陥る。
やがてテロ集団は、新宿視察中の都知事を誘拐し、百億円の身代金を要求してきた。
ともに誘拐された新人報道レポーターの一色真紀が目撃したテロ集団の真の目的とは?
時代小説『密命』でおなじみの著者が放つ、大都市の暗部を鋭く抉った渾身のパニック・サスペンス。
978-4-396-33414-7